今がチャンス!ホットドッグのキッチンカー(フードトラック)開業の手順

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今がチャンス!ホットドッグのキッチンカー(フードトラック)開業の手順
定番メニューでありながらトレンド感を演出できるホットドッグでお店を始めたい方もたくさんいることと思います。ここでは、ホットドッグの魅力やキッチンカーでの販売方法をご紹介するとともに、キッチンカー開業までの流れを解説します。

ホットドッグは、こんなに魅力的!

まずは、知っているようで意外と知らないホットドッグの誕生秘話や、キッチンカーで販売する商材としての魅力や特徴などをご紹介していきましょう。

ニューヨーク生まれのホットドッグは、アメリカ人のソウルフード

ホットドッグの歴史は古く、19世紀後半、アメリカに移住したドイツ人がボイルした温かいソーセージをパンにはさんで売り出したのが始まりと言われています。中でも、数々の有名店が誕生したニューヨークでは、今もホットドッグの屋台をいたるところに見つけることができます。毎年、ニューヨークのコニーアイランドで開催されているホットドッグの大食い大会の様子をご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。

これだけ人々にホットドッグが愛される理由は、なんといっても手軽さと食べごたえ。手を汚さずワンハンドで食べられ、ソーセージが入っているのでボリュームも満点!チーズやケチャップなど、自分好みのトッピングでアレンジでき、スポーツ観戦のお供としても定番のフードメニューです。

原価率が安いメニューではないが、工夫次第で利益を出せる

ホットドッグは、朝食、ランチ、おやつにも選ばれるほど用途が広く、テイクアウトの定番メニューとしても人気です。
ただし、ホットドッグに使われるパンやソーセージは原価が高く、粉モノなどに比べると原価率は高め(=儲けが少なくなる)。
そこでカギとなるのが、ホットドッグと相性のよいドリンクやポテトなど、比較的原価が安くて手間のかからないメニューの展開です。客単価を上げることができる豊富なサイドメニューを用意するのも有効でしょう。
コーヒーやビール、コーラなど、オールマイティーなドリンクが提供可能というのは、ホットドッグの強みと言えるでしょう。

トレンド感たっぷりのホットドッグは話題性大!

ホットドッグは、具やソースにひと手間加えるだけで世界各国の味が楽しめます。
メニューのヒントになるよう、いくつかご紹介しましょう。

・プルコギドッグ:ソーセージの代わりに炒めたプルコギをはさむ
・チリドッグ:ソーセージ、ホットチリソース、玉ねぎ、ハラペーニョ、チェダーチーズ
・バインミー風ドッグ:ソーセージ、ライム、パクチー、薄切りの大根やにんじんなどの生野菜
・メキシコ風ドッグ:ソーセージ、サルサソース、アボカドディップ、タコス
・スイーツドッグ:マシュマロ、チョコソース

アレンジ次第で、食べ応え満点のものからヘルシーなもの、スイーツ感覚のものまで自在にアレンジできます。
最近では、都内を中心に独創性あふれるホットドッグ店も増えています。
シンプルなホットドッグか、個性派ドッグか。
他店の研究を重ねながら、自分の方向性を決めて出店計画を練りましょう。

キッチンカー(フードトラック)でホットドッグ屋を開くには

次に、実際にキッチンカーでホットドッグ屋を開くまでの流れを解説します。開業前に準備しておくことや、取得が必要な資格などもチェックしていきましょう。

食品を提供するには「食品衛生責任者」資格が必要

キッチンカーで食品を扱う営業を行う場合、必ず1名以上の食品衛生責任者を置かなければなりません。
食品衛生責任者とは、食中毒や食品衛生法違反を起こさぬように食品衛生上の管理・運営を行う役割を担います。

食品衛生責任者養成講習会を受講すれば取得でき、一度取得すれば全国で通用します。
有効期限はありませんが、保健所が実施する定期講習には、ぜひ参加しましょう。
必ず、開業前に取得するのをお忘れなく。

参考:東京都の場合
都内各所にて8~10ほどの開場で実施しているようです。
まず申込書を送付し、返送された受付表を当日持参して講習会に参加します。
受講料10,000円は、当日会場にて納付します。

■講習内容
・衛生法規 2時間
・公衆衛生学 1時間
・食品衛生学 3時間(テスト含む)

なお、以下の資格を持っている場合は講習会に参加しなくても食品衛生責任者の資格を認められます。
・栄養士
・調理師
・製菓衛生師
・と畜場法に規定する衛生管理責任者
・と畜場法に規定する作業衛生責任者
・食鳥処理衛生管理者
・船舶料理士
・食品衛生管理者、もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者
 
詳細は、最寄りの保健所にお問い合わせください。

保健所で移動販売車の営業許可を取得する

車内で調理して販売するキッチンカーは、「食品営業自動車」として、「飲食店営業許可」の営業許可取得が必要です。

【保健所がチェックするキッチンカーのポイント】
・運転席と調理場が仕切られている
・給水タンクや排水タンクの容量や設備について
・十分な換気が可能か
・シンクや棚など、必要な設備が揃っているか
・常時、衛生を保てる状態か

審査基準は、各保健所によって多少異なる場合があります。
保健所のホームページに掲載されている審査基準をチェックし、必要な場合は直接問い合わせてみましょう。

営業に必要なものを揃える

次に、キッチンカーでホットドッグ屋を開業する場合に必要となるものを、種類別に見ていきましょう。
中には準備に時間がかかるものもありますので、余裕を持って準備を進めていきましょう。

【素材】
ホットドッグは、素材のおいしさがダイレクトに伝わるメニューだからこそ、厳選した素材が必要です。
何度も試作を重ね、原価とクオリティのバランスを見ながら満足いくものを完成させましょう。
・パン
・ソーセージ
・調味料(ケチャップ、マスタード)
・ザワークラウトやレリッシュ
・各種トッピング
・ドリンク

【備品】
ホットドッグはテイクアウト需要が高いため、持ち運びやすいラッピングを考える必要があります。
・メニュー表
・POP
・梱包材(ラッピングペーパー、クラフトボックス、ビニール袋など)
・トングやボウルなどの調理器具
・トッピング用のケースなどのキッチン用品

【宣伝】
固定の店舗を持たないキッチンカーは、宣伝ツールの活用が重要です!
SNSを活用した出店情報の告知や、看板・ショップカードで店の名前を覚えてもらうなどの工夫が必要となるでしょう。
・SNSのアカウント取得
・チラシやショップカードの作成 など

営業許可についての注意点

保健所で営業許可を取得するにあたって、注意したいポイントをご紹介します。

・仕込み場所の営業許可を取得する
営業場所とは別に仕込み場所でも営業許可を取得する必要があります。
ホットドッグの場合、ザワークラウトやピクルスの缶詰などの仕込みが不要な既製品を使うことも可能なため、都合に合わせて仕込み場所の必要性を考えてみましょう。

・営業場所ごとに営業許可を取得する
キッチンカー(フードトラック)は、どこでも営業できるのが強みです。
ただ、販売場所が変わるたびに、管轄の保健所で営業許可を取得しなければいけないことを忘れてはいけません。
特にイベント出店の場合は都道府県をまたぐケースも多いため、前もって計画的な出店計画を考えることをオススメします。

キッチンカー(フードトラック)を準備する

ホットドッグを調理販売するための設備や、キッチンカーの入手方法など、キッチンカーの準備のポイントをご紹介します。

キッチンカー(フードトラック)のホットドッグ屋に必要な設備とは

キッチンカーには様々な車種が使われますが、販売するメニューによって適したサイズが変わります。ホットドッグの場合は、うどんやラーメンのように大量に水を使うメニューではないため、そこまで大規模にはならないものの、以下のような設備は必要となるでしょう。一例をご紹介します。

・シンク
・冷蔵庫
・ソーセージをボイルするための寸胴
・パンやソーセージを焼くためガス台や鉄板
・保温用のスチーマー
・電子レンジ
・ポテトなどの調理をするフライヤー など

これらすべての設備を搭載できる車を選びましょう。

キッチンカー(フードトラック)の入手方法は5つ!レンタルや中古購入もアリ

キッチンカーの入手方法には、5つの選択肢があります。

①未架装新車
②未架装中古車
③架装済み新車
④架装済み中古車
⑤レンタル

キッチンカーは、ベースとなる車両にキッチン設備を架装して製作します。理想を形にしたい方や、出店までの期間にゆとりがある場合は、やはり未架装の車を購入して自由に製作するのがオススメです。ただ、納車まで数ヶ月、長ければ半年ほどかかることもあり、理想のスタイルを追求するあまり、製作費用が高くついてしまうこともあります。

すぐに営業したい方や、コストを抑えてキッチンカーを入手したい方は架装済みの中古車を購入すると良いでしょう。ただし、中古車の場合は走行距離やコンディションをしっかりチェックすることが大切。走行距離は、軽タイプなら5~6万kmまで。普通タイプ1t~は7~8万kmまでを目安にしましょう。それに加えて、整備記録簿を確認し、きちんと整備がされているかを確認するのも忘れずに。アフターフォローがしっかりしているところから購入すると安心です。

なるべくリスクを抑えたいならレンタルという選択もあります。レンタルする期間も短期・長期で選べるので、試しにやってみたい方や土日だけ営業したい方にもピッタリ。ただし、長期で考えた場合はかえってコストが割高になってしまうので、お店が軌道に乗ってきたら購入を検討してもよいかもしれません。

ホットドッグ専門のキッチンカー(フードトラック)開業は今がチャンス!

今やキッチンカーの活躍の場は、ランチタイムのオフィス街、ビル前や駐車場、公園など、さまざまな可能性が広がっており、ホットドッグはどんな場にも対応できる汎用性があります。しかしながら、固定店舗を含めてホットドッグ専門店はまだまだ少ない現状。だからこそ、今キッチンカーでホットドッグ屋を開業するのはチャンスかもしれません!今回ご紹介した内容を参考に、効率よく開業準備を進めてくださいね。

なお、キッチンカーの出店場所の紹介や、開業準備、営業許可取得の段取りや、車両製作についての相談、開業後の営業に関するアドバイスを行っている「Mellow」に相談するのもおすすめ。こちらのフォームからフードトラックセミナーの参加申し込みが可能です。ぜひチェックしてくださいね。