【前編】まさかのエジプト料理でキッチンカー開業!脱サラ店主の成功への道筋-エジプトめしコシャリ屋さん 須永さんの場合-

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【前編】まさかのエジプト料理でキッチンカー開業!脱サラ店主の成功への道筋-エジプトめしコシャリ屋さん 須永さんの場合-
キッチンカーでお客様に支持される人気のメニューとは何なのか?
食欲を満たしてくれるガッツリ肉料理、手軽に食べられるタコライスやガパオなどの南国系炒めご飯などなど。親しみやすく、そしてもちろん美味しくて、どこの営業場所に出店しても安定した人気のお店は存在します。
ただ今回、皆さんに知ってもらいたいのは、道無き道を切り拓く一人の挑戦者のストーリー。
エジプト旅行で食べた「コシャリ」に魅せられて脱サラ。本場エジプトでの修行を経て、2016年3月に念願の日本初コシャリ専門キッチンカーを創業した、エジプトめしコシャリ屋さんの店主、須永司さん。その道のりにはたくさんの試行錯誤があったのです。

コシャリとの出会い、そして脱サラを決意!

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「もぐもぐもぐ。う〜ん、パスタのもきゅもきゅ感、フライドオニオンのサクサク感、甘酸っぱくてしっかりとパンチもあるトマトソース。いろんな食感を楽しめてとっても美味しいです!それにボリュームも満点!コシャリを知ったきっかけは何だったんですか?」
須永さん
「2011年にピラミッドが見たくて一人でエジプト旅行に行って初めて食べました。そうしたら衝撃的に美味しかったというか。エジプト料理はとっつきにくいイメージだったけど、全然尖ってなくてこれは食べやすいなと。安いですしね。」

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「旅先で珍しくて美味しい料理ってみんな食べると思うんですけど、そこからコシャリ専門店をやろう!と至るにはどういう過程があったんでしょう?」
須永さん
「それまでメーカーの新規開拓営業をしていました。何か自分にしかできないことをやりたいな、というのはずっと思っていて、サラリーマンをやりながらもアイデアを探したり、面白いことないかな、とアンテナを張っていたんです。」

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「そのアンテナに引っかかったのがコシャリだったんですね。」
須永さん
「はい。それまで自分は日本が世界の中心だったんですけど、中国赴任に3年行って価値観が変わったんですよ。日本が世界の中心だなんて誰も思っていない。世界はまだまだ広いなと。それからひとり旅に行くようになりました。
それに身の回りに日本発祥のものってすごく少ないでしょ。誰かが『これは売れる』と思って日本に持ってきて生活の一部にまで持っていっているわけで。日本にはまだまだ知られていないものがある。エジプトに行く前から何かないかな、と着眼点を持って過ごしていたので、エジプトを旅したときにコシャリと出会って『これだ!』と思ったんです。」


大手電子部品メーカーの家電担当営業だったというサラリーマン時代の須永さん

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「でも、なかなかできる決断じゃないですよね。須永さんには小さなお子さんもいらっしゃいますし。」(2018年1月現在須永さんは7歳と0歳の女の子のパパ!)

須永さんは少し考え込むようにしてから、こう教えてくれた。

須永さん
「若くしてすごく出世して順風満帆にエリートコースを歩んでいた先輩がいたんですけど、僕が30歳超えて、中国赴任から日本に帰ってきた頃に、急に亡くなってしまったんです。本当に急なことでした。
こんなことあるんだ…って、とてもショックで。でも、じゃあやっとかな、と決心がついたんです。それまでもやりたいことは色々あったけど、経験もお金も人脈も何もないし、なかなか踏ん切りがつかなくて10年間サラリーマンしましたけど。でももうやらんと。全く知らない世界でも、まずはやってみないと、と奮い立ったんです。」

こうして、ついに長年勤めた大手メーカーを辞め、退路を絶つことでキッチンカー開業へと歩み始めた須永さん。

須永さん
「脱サラして、さあコシャリをやるぞ!でも作り方知らないぞ、と(笑)。日本で見よう見まねで作ってみたけど、あの時食べた味と全然違って。やるからには本物やらなあかん。日本には知ってる人おらんから聞きに行かなきゃあかん…。ほんまアホやと思うんですけど、それでエジプト修行に行くわけです。」
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