【キッチンカー(フードトラック)】売れ筋人気メニューとポイント

開業前のポイント
【キッチンカー(フードトラック)】売れ筋人気メニューとポイント
ここ30年ほど、都内をはじめ右肩上がりで増えてきているキッチンカー。現在東京で営業許可を所得しているキッチンカーは3,000台を超えており、人々への認知度も高まっています。多くのライバルに差をつけるためにもメニュー選びは大切です。ここでは、キッチンカーのメニューを決める際のポイント、売れるメニューにするためのコツや人気のメニューについてご紹介します。

キッチンカー(フードトラック)のメニューを決めるポイント

キッチンカーという特殊な環境での販売では、メニューを決めるにあたっていくつかのポイントがあります。

出店戦略をもとに、ジャンルを決める

ガッツリ系メニューは、オフィス街の会社員や公園の親子などランチを求めている客層がターゲット。丼ものやカレーライスなどお腹にたまるものは人気で、近年ではロコモコやタコライスなどのエスニックフードにも注目が集まっています。ガッツリ系は、平日のランチタイムに営業時間が限られますが、週5日スケジュールを埋めることができれば、営業時間が短くても、収入の土台となります。平日のランチのメニューを少しアレンジして土日のイベントに出店するなどもよいでしょう。

出店場所は限られますが、カフェ系はスムージーやタピオカドリンク、クレープやたこ焼きなどの軽食はランチタイム外でも時間を気にせずに営業ができます。

数は少なく一点集中型のメニューに

キッチンカーにはいろいろな制約があるため、多種類の食材を積んでおくことが難しいというデメリットが。ですが、食材の種類が多ければ多いほど仕入れも大変になり、提供時の時間的ロスや食材が余った場合の経済的ロスのリスクも大きくなります。

したがって、とにかく数を売ることが売り上げにつながるキッチンカーでは、メニューが多いほど数を売ることができなくなるのです。

そこで、いろいろなメニューに挑戦するよりも、一点集中型のメニューを極めるのが得策といえます。メニューを絞り込むことで、その一品を看板料理として磨き上げることができます。その際、トッピングや季節や週替りのソース、副菜などの変化をつけることで、バリエーションを増やす工夫をしましょう。

メニューに適したキッチンオペレーションを提供できるかどうか

キッチンカーの冷蔵庫はあまり大きなものを積むことはできません。特に夏は食中毒を起こさないためにも、衛生管理の知識をしっかり踏まえたうえで、温度変化に対応したキッチンオペレーションを確立する必要があります。メニューに適したキッチンオペレーションを提供できるかどうかは、死活問題です。

キッチンカー(フードトラック)で売れるメニューにするために

どこの飲食店でも言えることですが、特にメニュー数が限られているキッチンカーでは、いかに売れるメニューにするかという明確な戦略が大事になります。

付加価値を付けて個性をアピール

一点集中型のメニューだからこそ、付加価値で個性をアピールしましょう。例えば、〇〇産野菜、オーガニック素材などを使ったメニュー、エスニックメニューなど他の店と違う何かがあることで集客効果アップにつながります。
また、〇〇たこ焼き、〇〇カレーなどご当地の名前をつけたメニューにすると比較的売れやすい傾向にあります。ただし、商品登録してあるものや、協会への所属なしでは販売できないものもあるため事前に確認が必要です。

メニューの写真は美味しそうなものに

キッチンカーの場合は、場所を変えれば初めてのお客さんであることがほとんどでしょう。お客さんはどんな味を提供しているか分からないため、写真を見て美味しそうなものを判断するはずです。つまり、よほど名の知れた飲食店で、すでに味が知られている店舗でない限り、メニューの写真は集客に影響する大きな要素になります。

したがって、メニューの写真は「美味しそう!」「食べたい!」と思ってもらえるよう可能な限り魅力的に撮る必要があります。撮影時は自然の光を使って明るめに。背景と構図も意識し、メインフードにピントを合わせた完璧な一枚を撮りましょう。

季節感を大事にする

キッチンカーは屋外の販売のため、外気の暑さや寒さの影響を直に受けます。例えば、軽食のキッチンカーでは、夏に売り上げの落ちるメニューは減らしてかき氷を追加したり、アイスドリンクも併せて販売したり、臨機応変に季節感を大事したメニューにアレンジすることが収益につながります。また、トッピングやソース、限定メニューを追加することによって集客効果のアップが期待できることも。

キッチンカー(フードトラック)で人気の代表メニュー

キッチンカーではどんなメニューが人気なのでしょうか。各メニューのメリットとともにいくつかご紹介します。

カレーライス

定番の日本のカレー、本格スパイスを使用したインドカレーやエスニックなタイカレー、欧風、キーマなどさまざまなジャンルがありますが、カレーは不動の人気を誇っています。キッチンオペレーションも比較的シンプルに済み、設備が少なくてすむのもメリットです。

ピザ

比較的単価が高いメニューですが、ピザの原価は販売価格の10~20%と言われており、原料やトッピングの具材も年間を通して変動が少ないため、コストをコントロールしやすいのがメリット。

マルゲリータ、シーフード、ベーコン&ポテト、クアトロフォルマッジ、ジェノベーゼ、ビスマルク、海老マヨ、ポテマヨ、ハワイアン、照り焼きチキン、その他和風ピザなどトッピングを変えれば無数のメニューを考案できます。

ケパブ

トルコのファーストフード「ケパブ」には、肉をぐるぐる回しながら焼くアイキャッチ効果があります。大学生など若い世代に人気ですが、まだ認知度はそれほど高くはないため、集客効果が期待できるのではないでしょうか。トルコアイスは伸びるアイスとしてすでに日本では認可されているため、サイドメニューとしても提供しても。トルコ料理は日本人の舌とも相性が良いため、売れる可能性は高いでしょう。

たこ焼き

簡単に食べることが出来てお腹が満たされる、年齢を問わずに人気のメニュー。たこ焼きはキッチンオペレーションも複雑ではなく、焼き機に乗せておくだけでアツアツの状態で提供できます。原価が低くコストパフォーマンスもバッチリ。売れ筋メニューの割には、キッチンカーで販売したいという人が少ないため、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

焼き鳥などの串モノ

焼き鳥などの串モノは、種類が豊富にあることがメリット。幅広い年齢層で人気があり、週末だけでなく平日も売れます。焼き鳥はたいていは一本で頼むことはないため、複数で売れて単価が上がりやすいメニューです。

クレープ

原価が低くコストパフォーマンスが良いのは、粉物を原料としたメニュー。粉物はその日に使えなかったものを常温で保存することもできて、収益性も高いのが魅力です。おかず系クレープとデザート系クレープを販売すれば、時間を問わず販売可能に。クレープの客層は、子供から50代で、8~9割が女性と客層が分かりやすいのも特徴です。

メロンパン

パンの移動販売は30年ほど前からありましたが、今でも根強い人気を保っています。中でも特に人気なのはメロンパン。車内に発酵器やオーブンを搭載し、焼き立てを提供する店が人気ですが、実店舗を持つパン屋産が移動販売を行なっていることも。焼きたてのメロンパンの甘い香りと単価の安さから、家族の分まで買う人も多く、まとめ買いで客単価アップを狙えるメニューです。


珍しい料理も狙い目

誰も知らないエジプト料理で人気店になった例もあります。「コシャリ」は日本でいう牛丼やラーメンのようなエジプトの国民食。脱サラし本場エジプトに修行に行った後に、日本では誰も知らない「コシャリ」をキッチンカーで売り始め、試行錯誤しながらも成功に至ったオーナーのインタビュー記事は必見。

キッチンカー(フードトラック)で売れている人気メニューは定番食品

キッチンカーでの人気メニューはやはり皆に馴染みのある定番メニューのようです。定番商品にオリジナルの付加価値を付けたり、自己流にうまくアレンジしたりすることがキッチンカーで売れるためのカギと言えるでしょう。まだ比較的新しい分野であるキッチンカー。ここに挙げたメニューは一例にすぎません。もしかしたら、あなたの考えたオリジナル商品が人気メニューとして新たな分野を切り開くかもしれませんね。