飲食店の多角化の背景にはSNSも!withコロナに対応した生き残る選択肢

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飲食店の多角化の背景にはSNSも!withコロナに対応した生き残る選択肢
コロナの影響を受け、これまでの生活様式が大きな変化を求められています。飲食店経営においても、withコロナに対応した新しい対応が必要です。飲食店の在り方は、今後ますます多角化していくでしょう。この記事では、多角化する飲食店の新しい在り方を通じ、生き残りを考えた選択肢を提示します。

飲食店経営の多角化とは

コロナの影響を受け、飲食店経営は多角化していく傾向にあります。従来の固定店舗のメリットとデメリットを抑え、どのような多角化が求められているのかを考えてみましょう。

従来の固定店舗のメリット

まずは、従来の固定店舗のメリットを確認します。固定店舗型の飲食店は、内装や外装に自分の好みを反映させやすいので「自分の店」という意識が高まりやすいです。また、周辺の住民に存在をアピールしやすいので、集客につながる点もメリットです。

従来の固定店舗のデメリット

しかし、従来の固定店舗にはデメリットもあります。特に今年は、コロナ禍で固定店舗は営業自粛を求められたり、緊急事態宣言やSTAY HOMEに従って客足が落ちたりと大きな影響を受けています。

また、貸店舗物件の賃料や内装外装工事費用が高いこともデメリット。内装を1から整える場合は一般的なコストが数百万からなのに対し、数倍かかることもあります。また、駅前なのか住宅地なのか、大きい道に面しているのかビルの2階なのか、ショッピングモール内なのか、といった出店の立地条件によっても集客に影響が出やすいです。立地条件が良い場所は賃料が高くなることも忘れてはいけません。

SNSを活用するwithコロナの新しい在り方

withコロナ時代の飲食店経営では、集客にSNSを活用することは必須です。店のWebサイトだけでなく、TwitterやFacebook、Instagramなどでの発信を通じて知名度を上げ集客することが大切です。SNSは、営業のお知らせやお客さんへのメッセージ、独自のメニューやサービスの告知にも使えます。外出自粛の期間中などは、プロのレシピを公開する試みも見られました。

飲食店の多角化【テイクアウト】

コロナの影響もあり、飲食店経営は今後ますます多角化が進むといわれています。その1つが、テイクアウトです。既存の固定店舗での営業が難しくなった場合でも、テイクアウトのメニューを開発することでwithコロナに対応することができます。テイクアウトにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

【メリット】固定店舗での営業と両立可能

飲食店の多角化の1つとして注目されているテイクアウトは、コロナ禍の影響で人気が高まっています。テイクアウトの最大のメリットは、固定店舗での営業と両立ができること。従来の営業を継続しながら、新しい顧客をつかむチャンスとなります。

【メリット】客席が満席でも売上を上げられる

テイクアウトは店内が満席であっても売上を伸ばす方法の1つです。さまざまな制限があるwithコロナでは、これまでと同様の満席率を望むのは難しいかもしれません。また、コロナなどの影響で固定店舗での営業が難しい場合も考えられます。しかし、経営にテイクアウトを取り入れることでその分を補填できるメリットもあります。

テイクアウトであっても、行列を作らない、ソーシャルディスタンスを保つ、スタッフの手指消毒などの対応は必須です。

【デメリット】固定店舗では坪単価が低い

飲食店経営の多角としてテイクアウトを取り入れる際には、デメリットも考慮する必要があります。固定店舗の多くはテイクアウト専門店としては設計されていないため、テイクアウトによる坪単価が低いことがデメリット。新しく始めるならば、テイクアウト専門店として面積やレイアウトを考慮しましょう。

飲食店の多角化【デリバリー】

飲食店の多角化として、デリバリーも注目を集めているスタイルです。既存の飲食店がデリバリーを導入するケースも見られます。デリバリーにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

【メリット】デリバリーの知名度の高まり

テイクアウトと同様に、デリバリーも店内が満席であっても売上を伸ばす方法の1つです。デリバリーの場合は、お客様が来店しないのでコロナ対策が取りやすいこともメリットです。

日本各地で外出自粛や緊急事態宣言などが出された中で、デリバリーの需要が大きく伸びました。Uber Eats(ウーバーイーツ)やfineDine(ファインダイン)、出前館といったデリバリーポータルも知名度を上げています。ただし、人気が高まった分、競合相手も増えていることも忘れずに。

【デメリット】当日の注文に対するオペレーションが難しい

デリバリーの第1のデメリットは、オペレーションが複雑で難しくなることです。出前タイプのデリバリーは、当日の注文・配送が多いので人員配置が難しいです。一般的なオペレーションを考えると、電話やインターネットを通じての受注→製造→デリバリー用の包装または梱包→配送および集金となります。Web上でのクレジットカードやネットバンキングのシステム整備などにも人員が必要です。このうち、配送の部分はUber Eatsなどでアウトソーイング化ができます。

【デメリット】衛生面でリスクがある

デリバリーの第2のデメリットは、衛生面でのリスクです。従来の固定店舗内での営業とは異なり、デリバリーした直後に食べてもらえるかどうかがわからない、デリバリーしたものをどこに保管しておくのかもわからないというように、衛生面を管理できないリスクがあります。

飲食店の多角化【キッチンカー(移動販売)】

キッチンカー(移動販売)は、ここ数年注目度が高まっている経営スタイルです。テイクアウトとデリバリーの中間に位置するキッチンカーでの飲食店経営にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

【メリット】コストが抑えられる

キッチンカーの最大のメリットは、固定店舗に比べて内装外装工事費がかなり抑えられることです。キッチンカー本体の価格やレンタル料金も比較的安いので、初期費用を抑えたい人にもおすすめです。スペースの関係もあり、1人か2人での勤務になるので人件費も抑えられます。

【メリット】コロナ対策が取りやすい

主に屋外で営業するキッチンカー(移動販売)では、固定店舗に比べると「三密を避ける」「換気をする」といったコロナ対策がとりやすいこともメリットです。従来の固定店舗では、店内の定期的な消毒除菌をはじめ、スタッフやお客さんの検温など業務が増えてしまいます。しかし、キッチンカーの場合は不特定多数の人が触れる場所が限られているので対応が取りやすいです。

キッチンカーで取り入れたい感染予防について解説している記事も参考にしてみてください。

【デメリット】場所取りが難しい

キッチンカーの経営におけるデメリットは、場所取りの難しさ。これまでのキッチンカーは、イベント会場やオフィス街でのランチ難民向けの出店が中心でしたが、コロナ禍でそれができなくなったことも関係しています。そのかわり、マンションや団地、公共施設の敷地内などへの出店が増えているので集客的には問題はありません。出店場所を個人で確保することは難しいので、ポータルサービスなどを頼ってみても良いでしょう。

リスクを抑えてこれからの飲食店経営を考えよう

withコロナ時代の飲食店経営は多角化が見込まれています。固定店舗とテイクアウトやデリバリーの併用をはじめ、新しい飲食店として注目を集めているキッチンカー(移動販売)にも目を向け、さまざまな可能性を検討することが大切です。SNSなどを戦略的に活用し、新しい生活様式に対応した飲食店経営を目指してみませんか。的確な経営について、専門家に相談する方法もおすすめです。