キッチンカー(移動販売)を開業したい!必要な資金や許可とは

開業前のポイント
キッチンカー(移動販売)を開業したい!必要な資金や許可とは
初期費用が抑えられ、自分の「こだわり」が詰まったお店をだすことができるキッチンカー(移動販売)の人気が高まっています。開業しやすいイメージのあるキッチンカーですが、成功するためにはしっかりとした準備が必要になります。キッチンカーを開業するためにかかる資金や必要な許可から、移動販売車についてご紹介していきます。

キッチンカー(移動販売)で開業するための最初のステップ

キッチンカーでの開業を考えるなら、どんなメニューで、どんなキッチンカーで、どう販売するのか、などお店のコンセプトをしっかりと考え、準備を進めることが大切です。安易に進めてしまうと、余計な時間や出費が増えてしまうことがあります。

キッチンカーを開業するメリットとは

家賃や人件費などが抑えられる
固定店舗の飲食業のように、家賃や光熱費、店舗の大きさに合わせた人件費などの大きな出費を最小限に抑えられます。
オフィス街やイベント、商業エリアなど様々な環境へ出店できる
営業許可証があれば、オフィス街やイベントなどお客様の多い場所へ移動して販売することができます。
料理や車でこだわりを表現できる
とことんこだわった料理をお客様に提供できるのはもちろん、キッチンカーの内装や外装など、全てに自分なりのこだわりを詰め込んで表現することができます。

お店のコンセプトを考え、必要な費用を把握する

開業や起業をする場合、必要な費用を把握しておくことも大切です。キッチンカーの場合は、キッチンカーの内装・外装、仕込み場所の設備費、出店場所、駐車場代などがあげられます。また、お店のコンセプトを考え、メニューや食材費、設定金額から、利益を出すために必要な1日の販売数なども把握しておく必要があります。

固定店舗のように家賃がかからない分、駐車場代やガソリン代が必要となります。さらに、光熱費などの変動費の把握も忘れないようにしましょう。
最近ではキッチンカーの数も増えているため、同じような商材を扱う同業者も多くなっています。その中で差別化を図るには、独自のこだわりを掲げることが必要になります。

キッチンカーの開業に使える補助金・助成金

地域創造的起業補助金
新しく事業を始めようとする事業主を対象に、国や地方公共団体が補助してくれる制度です。創業資金の1/2以内と金額が大きく、返済義務はありませんが、一定の利益が認められた場合は、返済義務が発生する場合もあります。補助金が事業の経費に使われること、認定市町村での開業や従業員1名など、補助申請や対象者には条件があります。
ものづくり補助金
正式名称を「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業」といい、サービス、ものづくり、設備投資に対して国から支給される補助金です。原則として返済の必要がないため、少ない自己負担で設備投資が可能になります。
地域雇用開発助成金
雇用機会の少ない地域などで新たに事業を始める開業者を対象に、厚生労働省がおこなう助成金です。助成金額は50~800万円で、厚生労働省のホームページや管轄の労働局で対象地域が確認できます。対象地域での創業や2人以上の雇用などの申請条件があります。

その他にも、各治自治体から支給される補助金もあるので問い合わせてみるのもおすすめです。

補助金と助成金の違いを知っておこう

公的な機関から支給される制度に補助金と助成金があります。どちらも返済義務はありませんが、細かい部分で違いがあるため、しっかりと確認しておきましょう。

補助金
国の政策目的にあった事業の取り組みに、資金の一部を支給する制度です。公益性が求められるため、一定の条件や申請、審査が必要です。予算が限られているため、条件の整った会社が申請しても審査を通らない場合もあります。
助成金
厚生労働省が管轄している支援金です。条件を満たしていれば、ほぼ受給できるのが特徴です。通年を通して募集していますが、人気の助成金は早めに終了となる場合もあります。

キッチンカー(移動販売)の開業に必要な資格と設備

キッチンカーを開業するためには、食品衛生責任者証や保健所の営業許可などの必要な資格や、仕込み場所などの設備が必要になります。

食品衛生責任者

食品を扱うキッチンカーには、食品衛生責任者を必ず1名以上配置しなければなりません。

食品衛生責任者は、各都道府県の食品衛生協会が開催している「食品衛生責任者養成講座」を受講することで取得できます。栄養士や調理師などの免許を取得している人は受講が免除されます。

修了証には有効期限がないので、更新の必要はありませんが、数年に1度の実務講習会の受講が義務付けられている場合があります。開催回数や定員数が決まっているので、確認しておきましょう。

営業許可

飲食店やキッチンカー、仕込み場所など、食品を扱う場合には保健所の営業許可が必要です。営業許可には、飲食店営業、菓子製造業、喫茶店営業の3種類あり、扱う商材によって異なります。ランチメニューを扱うキッチンカーなら、飲食店営業許可を取得しておくといいでしょう。

また、各保健所によって申請の基準が異なるため、あらかじめ実際に営業を考えている地域の保健所に確認をとっておきましょう。

仕込み場所

自治体の保健所によって違いはありますが「切る」「混ぜる」など、食中毒を発生させる菌が付着・繁殖する可能性のある行為は、衛生管理の徹底した場所でおこなう必要があります。各保健所によって基準は異なりますが、仕込み場所は保健所の営業許可を受けた施設でなければなりません。

ランチメニューのような仕込みが必要なメニューを扱う場合は、キッチンカーの他に仕込み場所を確保する必要があります。

出店場所の確保

出店場所やイベントなどをある程度把握しておくと、開業後にスムーズに移動販売を進めることができます。オフィス街やイベントなど、キッチンカーの出店場所を見学して、販売方法などを観察するとイメージしやすいです。

キッチンカーの出店場所として、オフィス街や商業施設などのデッドスペースの有効活用として貸し出す場合も多いです。ネットでのマッチングプラットフォームを利用するのもおすすめ。

移動販売の開業に欠かせないキッチンカーを探そう

キッチンカーの入手方法は、専門業者に注文する、中古のキッチンカーを購入する、キッチンカーをレンタルする、自分で改造する、という方法があります。

専門業者に依頼する

キッチンカーの購入で一番理想的なのが、キッチンカーの製作を専門にしている業者に依頼して制作してもらう方法です。扱う商材や売り方、コンセプトなど具体的なイメージを固めてから相談するとスムーズに進められます。制作会社によっては、価格やデザイン、アフターフォローなど、得意分野や強みが違うので、自分のイメージに合う制作会社を見つけましょう。

中古のキッチンカーを購入する

初期経費を抑えるならキッチンカーの中古車を探すのがおすすめです。設備をそのまま使用、または一部を変更するだけなので費用を抑えることができます。中古のキッチンカーを選ぶ場合は、できるだけ走行距離の短いものを探しましょう。後から修理費がかさまないように、外装・内装をしっかりチェックするのも重要です。

キッチンカーをレンタルする

キッチンカーを試してみたい、という人におすすめなのがキッチンカーのレンタルです。一番のメリットは、飲食店営業許可証を取得している車をレンタルできるので、面倒な手続きが必要ありません。ただし実際に営業するには、出店する地域の保健所の許可が必要なため、どこの保健所から許可を得ているのか確認しましょう。

自分で車を改造する

キッチンカー用に購入したバンや軽トラックなどの車を、改造してキッチンカーにする方法です。自分で改造する方法と、内装のみ業者に依頼する方法があります。どちらにしても、申請が通らないということにならないよう、シンクの大きさや数、給・排水タンクなど必要な設備を保健所に確認しておきましょう。また、掃除のしやすさや動きやすさなど、実際の使い勝手を考慮するのを忘れずに。ただ、長く使用したい場合は、プロに頼むのがオススメです。

営業許可の取れる設備

キッチンカーを開業するためには、管轄の保健所から営業許可をとらなければなりません。各保健所によってチェック項目は異なりますが、最低限クリアしなければならない設備があります。

・運転席と調理場が仕切られている
・シンクの数と大きさ
・給水タンクと排水タンクの設置と容量
・換気扇の設置
・手洗い場所・石鹸・消毒の設置

キッチンカー(移動販売)の開業に困ったら?

はじめてキッチンカーを開業する場合、何を考えたらいいのか、どうしたらいいのか分からない。という人も多いのではないでしょうか。そんな時は、専門の業者に相談するのもおすすめです。

「こだわり」を詰め込んだキッチンカー(移動販売)で開業しよう

初期費用が抑えられ、様々な場所で出店できるメリットがあるキッチンカーですが、一番の魅力はオーナーのこだわりで勝負できるところではないでしょうか。

その反面、開業するまでに必要な資格や設備、許可申請やメニュー開発など多くの準備が必要になります。どんな商材を、どんな場所で、どんな風に販売するのか、方向性や計画性をしっかり考えて準備を進めましょう。