キッチンカー(フードトラック)営業の始め方。製作のポイントから許可申請まで

開業前のポイント
キッチンカー(フードトラック)営業の始め方。製作のポイントから許可申請まで
オフィス街や野外イベント時、よく見かけるようになったキッチンカー。どこでも移動できるため、ビジネスチャンスが広がりそうですよね。ですが興味があっても何から始めていいかわからない方もいるのではないでしょうか。今回は、キッチンカー営業の始め方を解説します。

キッチンカー(フードトラック)を始めたいならまず知っておきたいこと

キッチンカーを始めるにあたって重要なポイントを挙げていきます。どれも重要な知識なので、製作などを業者に任せる場合もしっかり理解しましょう。

①キッチンカー(移動販売車)の入手方法

移動販売をするためには、まずはキッチンカーを入手しなくてはいけません。現状、既製品のキッチンカーは販売されていません。ベース車両(各自動車メーカーから出ているトラックや軽自動車)にキッチン部分を架装したものを手に入れます。

方法としては、主に
①未架装の新車・中古車を購入してキッチンを架装する
②既に架装してある新車・中古車を購入する
③レンタルする
の3つがあります。

①は自由にカスタマイズでき、②③は①よりも比較的安く入手することができます。

②保健所の許可申請

設備はもちろん、キッチンカーは飲食店なので「食品衛生責任者」の資格が必要です。講習などに参加し、資格を取っておきましょう。

設備は営業をしたい場所の各保健所で事前に相談に行き、必要なものをピックアップします。大枠はあまり変わりませんが、地域によって細かい規定が設定されていることもあります。この地域で大丈夫だったから別の地域でも大丈夫…とは限りません。必ず各地域の保健所で設備を確認し、許可書をもらいましょう。

③取り扱うものによって許可種類が違う

移動販売だけでなく飲食店全般に言えることですが、取り扱う食品や調理が必要かによって許可の種類が違ってきます。
大きく言えば「調理営業」と「販売営業」で、文字通り店舗内で調理するかが大きく関わってきます。キッチンカーの中で調理をし、どこか仕込み場所でもフード作り、包装して販売もする…などの形態だと複数の許可が必要です。

まずは自分の店舗で何を販売するか、どのくらい調理するのかを考えて保健所に相談に行きましょう。許可されていないものを販売することはできません。こちらもしっかりと調べて許可を得るようにしてください。

④営業場所の確保

移動販売を始めても、出店場所がなければ意味がありません。オフィス街のランチタイムや大学構内など、売り上げの見込みがある場所を探して販売していいか調査しておきましょう。

始める前に検討を。キッチンカー(移動販売車)を製作しよう

事前準備が整ったら、いよいよキッチンカーを製作しましょう。製作方法は、業者に頼むかDIYをするなどの方法がありますが、その前にしっかり取り扱うメニューを決めておくことが重要。これが決まっていないと、キッチンカーの設備が定まりません。何を売るか、売らないか。それをもとに設備などを決めていきましょう。

①車の大きさを決める

売りたいメニューが決まったら、車の大きさを決めましょう。車内の調理はどこまでを予定するか、ストックはどのくらいあればいいか、またオペレーションはどのように考えたらいいか。メニューの多さや売り上げ目標によっても作業場・ストックの大きさが異なります。

各種メーカーの軽トラックをベースに作成する人が多いですが、それ以上の大きさでも可能です。ただし、加工車登録ができるかどうか、車検が通るかどうかを必ず確認しておきましょう。また、大きいサイズであれば駐車場に停められるかどうかもチェックを。

②必要な設備を調べる

規模が小さくても、食べ物を販売するキッチンカーは設備も重要です。固定店舗の飲食店と同様、調理者が使用する手洗いと調理器具などを洗浄するシンクが必ず必要になります。もちろん、それが使用できる給排水の設備も必要です。その他、換気設備、電気設備などしっかり検討しましょう。こちらも、メニューによってガス器具がいるのか、電気メインなのかが変わってきます。

最低限必要な設備は各地域の保健所に事前相談に行って確認しましょう。せっかく作ったフードトラックの許可が下りない!という事態になる危険性もあります。

③業者に頼むか、DIYするか

キッチンカーの製作は、専門の業者もいくつかあります。業者によっては保健所への許可申請も一括で請け負ってくれるため、設備が足りないなどトラブルが心配、という方は委託するのもひとつの選択。ただし、こまめに相談したり要望はしっかり伝える意識を。

新車や中古車を買って自分でDIYする方法もあります。ただし、電気や換気設備、給排水設備など、素人が見よう見まねでやると後々にトラブル繋がりかねません。できれば、そういった設備は知見のある方に頼むのがベター。

保健所の許可申請をする

キッチンカーはいわば小さな移動飲食店。食品を扱うため保健所の許可が必要です。地域ごとにも差があるので、移動する地域すべての保健所で相談に行かなくてはいけません。

①まずは事前に相談に行く

施設基準に合致しているか確認するためにも、キッチンカーを設計する前に保健所に相談を。メニューや場所などの営業方針を担当者に相談します。食品衛生責任者の資格取得がまだの場合はそちらも忘れずに。

施設基準の中には曖昧なものもあります。不明瞭な点はしっかり保健所の担当者に確認し、後々のトラブルを避けましょう。

②必要な設備をキッチンカーに搭載

営業許可を得るための設備は、自治体によって異なります。しかし大枠は共通で、「手洗い」と「シンク」は必ずチェックされるポイント。

他にも、運転室と食品取り扱い施設がしっかり区画されているか、給水タンクは所定の容量以上の水を備えられるか、室内を換気できるかなど、細かい規定があります。調理営業か販売営業かでも異なるため、事前相談で必ず確認してください。

③書類を提出して検査を受ける

設備の準備が整ったら書類を保健所へ提出します。目安は施設完成予定日の10日前後。変更などがあると、もう一度作成し直しになるため注意。

無事書類が確認できれば、検査日程を決めます。施設が未完成だと後日もう一度検査になってしまうため、確実に設備が整った日を選びましょう。

④許可が下りたら営業へ

検査が無事終了し、施設基準の合致が確認できれば、数日後に営業許可が交付されます。予定日まではどの自治体も数日かかるため、オープン日は必ず打合せを。また、営業場所の検討もそれまでにしておきましょう。

営業場所に悩む場合は、日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォーム「TLUNCH」の、月に一度の「プレ出店」がおすすめ。熟練のスタッフ立ち会いのもと、お試しの営業ができます。営業しながら店作りの相談にも乗ってもらえるのも嬉しいポイントです。

キッチンカー(フードトラック)を始めるなら下準備をしっかり

キッチンカーを始めるには、メニューの決定、キッチンカーの手配、保健所の準備、営業場所の検討など必要な手順が多くあります。
まずは全体を把握して、一つひとつをしっかりと検討していくようにしましょう。特に保健所の許可申請は、思ったより時間がかかることもあるので気を付けてください。キッチンカーについてもっと知りたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。